ブリッジルーツの
日本・中国・韓国見聞録

上海事務所顧問  古島忠久


【第60回】「中国駐在後のために?」

 中国に駐在されている方達はたくさんおられますが、任期を終え日本へ帰国後、その後は如何されているのか?とのことが、ある食事会で話題になっておりました。日本への帰国後と言っても二通りがあります。一つはまだ若いので会社生活が残っており、そのまま会社生活を続ける方、もう一つは帰国後、会社生活も定年退職される方達もおられるでしょう。今回の話題では双方共にできることは何があるか?といろいろ意見が出ましたが、かなりの方が帰国後、「本を出したい」と言っておられました。中国にはいろいろな業種の方達が駐在されておられますが、皆何かしらのご苦労を経験され、時にはトラブルにも直面された方達も多いと感じております。そのような日本では体験できないような事を誰かに伝えたい、そして何かしらの役にたてば更に良い、との思いを持たれているのでしょう。

 私もいろいろな人達からいろいろなお話を聞かせて頂きましたが、全ての話で、「そんなことがありましたか~」と感心し、また、ある話は、「面白おかしく」、ある話は、「それは大変でしたね…無事解決しました?」と心配になるようなことまで本当に多岐にわたります。そのような実際起こった事を本にして出せば、次に中国に来る人達や今現在駐在されている方達にも一つの参考資料になるのは間違いありません。そこで本を出すには如何するのか?も話題になりましたが、幸運にも実際に本を出版された方から方法を聞くことができました。その方のお話では、いろいろ方法はあるでしょうが、簡単な方法として、自分で書いた記事(日記のようなものでも良いが、話しがある程度、一つ一つ完結するように自分で纏めておく)を出版社に持ち込む。持ち込んだ記事内容により、自費出版でも幾つかランク(無料、30万円、80万円、120万円)があるとのこと。その方の場合は120万円掛かったと言っておられました。只、編集作業は出版社の方も協力してくれるので、意外と簡単だったそうです。私もその本を読ませて頂きましたが、なかなか面白い内容(失礼かもしれません…)でした。

 皆様も駐在後のために日々の出来事を書き留めておくのも良いのではないでしょうか。時間が経ってから自分で読み直しても、いろいろ参考になるかもしれません。

 最後に私は記憶に残っている言葉があります。それはある方(欧米企業で20年以上勤務した方)が私に言った言葉です。その方との会食時に私が経験したことをいろいろお話ししていると、「そのような話は本にして出した方が良い。」と突然に言い、更に「最初に本にして世間に伝えた人が評価される、別に自分が経験していなくても、人から聞いた話でも最初に本にして出した人の手柄になるよ!それで本が売れたら、本を読んだ人も出版した自分もどちらも良いことがあるんじゃない。」、と続け、「俺も今、些細な事でも日記に付けるようにしている。」と言われました。欧米企業に長く務めると自分の主張というか、考え方をハッキリ伝えるようになるのだなぁ、と感じると同時に良いアドバイスを頂き、そのアドバイスを今後に生かせるようにしたいと考えております。

 以上

 


ページトップへ